物語のメモ書き♪
白い犬は、ぴたりと動きを停めて、ふせをしました。
(言うことを聞いた!)
そう時間のたたないうちに、信号が青になり、男の子が再び犬に呼びかけました。
「ワンダー、来い!」
すると、ワンダーと呼ばれた犬は、大きな足をふみならして横断歩道をあっという間に渡り、男の子に飛びつきました。2本足で立ち上がったワンダーは、男の子とそれほど背丈が変わらなく見えました。
「おーい、君は横断歩道渡らないの?」
呼ばれて、真友は、青信号が点滅をしていることに気が付き、慌てて横断歩道を渡りました。ワンダーが真友に跳びつかないように、男の子が両腕で制止しました。
「よしよし」
「あの、ワンちゃんに、リードは付けないんですか?」
真友が聞くと、男の子は平然と答えました。
「リードなんかつけなくても、ワンダーは大丈夫。頭がいいし、吠えたりしない。僕の親友だよ」
(親友?ワンちゃんが?)
犬が親友だなんて・・・その言葉はなんだか真友には、うまく受け止めることができませんでしたし、そんなことを言う人に会ったのは、初めてでした。
真友は、自分がうなづいていいのかよくわからず黙っていました。男の子は、それ以上は細かく説明しませんでした。視線を送られて、真友は、なんだかどぎまぎしてしまいました。ワンダーも真友をじっと見上げています。思わず、手を伸ばすと、ワンダーはじっとしたまま息をしていました。
「あの、触ってもいいですか?ワンちゃんに」
「いいよな、ほら、ワンダー」
男の子が言うと、ワンダーは真友の前で、しっぽを振りました。
「わあ、ありがとう。すごい。ふさふさの毛!」
ついに、白い犬の毛並みにさわることができた真友は、嬉しくてしょうがありませんでした。その手触りは、想像していたより硬くしっかりとしているのに柔らかい、不思議な感触でした。
「いいなぁ。ワンちゃんって。あたしも、犬を飼いたいなぁ」
「君の家は、アパート?」
「ううん。一軒家です。この夏、もしかすると、犬か猫を飼ってもらえるかもしれない約束をしていて」
「飼ってもらえるかもしれない約束?それって、飼ってもらえるかまだわからないってこと?」
「そうだ、いっけない!」
真友は、こうしている場合ではないのでした。夏休み帳を終わらせなければ、ペットを飼ってもらえないのです。両親とそういう約束をしていたことを思い出したのです。今日こそは、夏休み帳を進めないといつ終わらせられるかわかりません。
「お兄さん、ありがとう!あたし、きっと犬を飼います!ワンダーみたいなふさふさの毛のワンちゃんを!」








犬や猫を飼いたい気持ち、わかります。
海外での単身赴任は家を空けることが多く、飼いたくても飼えないのが現状です。
最近、「飼い主が見つかるまで」という約束で小猫を預かっていました。
一ヶ月ほど経ってから飼い主が決まったので引き取られたのですが、その後何とも寂しい気持ちでいっぱいです。
真友ちゃん、犬を飼えるといいですね。
by hironeko (2011-11-11 16:26)
hironekoさん、nice!&コメントありがとうございます♪
私の創作を読んで頂いて嬉しく思います。
真友は、近所の野良猫といつも遊んでいるような子で、生き物全般が大好きなんです。ワンダーみたいな犬は大き過ぎるので、飼えるのは子犬になっちゃうかもしれません。
猫ちゃんのお話を読みにhironekoさんのブログへお邪魔しました。愛らしいですね~猫ちゃん♪もらわれたお宅でもきっと可愛がられていることでしょうね。
by 今井愛魚 (2011-11-16 00:25)